錬誠会について

「克己心」稽古を通して己に克つ!
人生において最大の敵はいつも自分自身です。

もともと人間は弱い生き物なので、直ぐ甘えが出たり諦めるたり、楽な方に流れようとします。
自分の欲望、甘えを制し、目標を目指して邁進しようとする強い意志を持ち己を鍛えるのです。

自分の将来像をしっかりと描きそれが明確になる姿を想像しながら、克己心を持って志を達成していきましょう。
錬誠会は関口流抜刀術を主とする古流居合術の伝承と普及を目的とした道場です。
古流の技の神髄を、日々研鑽し後世に正しく伝承すべく精進し、日本刀を通じ業を磨き、ひたむきに心身を鍛え、なりたい自分を目指して日々鍛練しております。

江戸の昔から熊本に伝承されて来た関口流抜刀術は、肥後熊本藩御鉄砲頭の井澤十郎左衛門長秀(1686年-1730年)が、関口新心流の師範であった渋川伴五郎義方(1652年-1704年)より学んだ居合を熊本藩士に伝えた系統である。

井澤の尽力により肥後に伝播した関口流抜刀術は、維新後も熊本の地で連綿とその道統が守られている。

当会は14代青木規矩男師範より15代亀谷鎮師範(岐阜)へと伝わった系統を修行しております。

  
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居合

居合ということは、太刀を抜くことと心得たる人多し。たしなまざる至極なり。抜かぬ前の平常と相対するを居合と云うなり。己を立てて人に逆らう時は、敵となりて居合も崩れ、抜き放ちて喧かとなるべし。常に人を立てて己を立てず、柔和を第一とすべし。居合の実意を守り、礼儀を正し、人に後れて身を直くすれば、居合整い天理に叶い、いよいよ天下和順にて、その得自ずから備わるなり。又、片時も油断なく、出入起居を慎み、遊山翫水(ガンスイ)といえども、心を静め用心致し、日夜朝暮、心の油断なく心の敵を作らず、己を責めて己に克ち、過を改め勤むることを居合の大事とするなり・・・・と。
 居合道道歌の一つに「居合とは己が心に克つばかり、人の非を見て人にさからうな」とある。
  
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系譜

関口流武術祖・関口弥六右衛門氏心-抜刀術流祖関口八郎左衛門氏業-二代渋川伴五郎-三代井沢長秀-四代井沢長勝-五代井沢長明-六代大里右金吾-七代井沢長保-八代井沢長常-九代谷永勝-十代匂坂正常-十一代谷永質-十二代野田甚内-十三代大石永勝-十四代青木規矩男-十五代亀谷鎮源成久
流儀の特徴
流儀の特徴は、飛違い斬りである。
長刀を鋭く引鞘をして抜刀し斬り下ろす際に、同時に前後の足を踏み替える斬撃法である。
体重を刀にかけて斬る激しく豪快な刀法と敵を圧倒する掛け声も特徴とする。
座り方は、武士の伝統的な座り方を踏襲し、股間を大きく開いて座ることが特徴。
稽古内容
礼に始まり、礼をもって行い、礼に終わる
礼法を重んじ、己を高め業の一つ一つを極めていきます。
まず準備運動、素振り、型稽古へ進めて行きます。
型稽古や武術稽古を中心に見た目の美しさだけでなく、刀礼等の諸作法や、古武術としての理にかなった居合術を追求し習得します。

一般の居合道にみられる形だけでなく、型で実際に斬ることの出来る抜刀術の習得の為、
定期的に真剣での試斬稽古を行っております。
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その他、組太刀・杖術・体術の稽古も行います。

試 斬

組 太 刀

杖 術

体 術

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居合道(武道)と居合術(武術)の違い
この二つの違いは目的にあります。
まず『武道とは』武術の技を現代的に取り入れながら精神性を付加した心身の修養を目指す競技であり、
スポーツ文化とあります。
『武術とは』戦うための技術です。
鍛錬や技術の向上を通じ自分自身を高めてより良い人間を目指すという精神性に重きを置くのが「武道」勝つための直接的な戦闘技術が「武術」という違いで区別されます。

居合道関連の連盟・団体・組織がありますがその多くが、技の修錬による心技一如の運動文化で、修錬して心技体を一体として鍛え、人格を磨き、道徳心を高め、礼節を尊重する態度を養う、社会の平和と繁栄に寄与する人間形成の道を目的としております。また、それぞれ型をいかに教えられた通り行うかが最も重要で、段位をとることに重きを置いています。 

一方の『武術』は「術(すべ)」です。まず技術が先にあります。
身の危険があるような状況で相手を攻撃したり敵をコントロールして拘束したり自身の護身する為の実戦的な技術の習得を第一目的に据えております。 その上で、道を説くのではなく、鍛錬を通して、風格や高い精神性を自得していただく事を目指します。武術の目的ははあくまでも身を護るための手段や技術である。 
ここに武道と武術の大きな違いがあります。 これは良し悪しではなく、目的の違いと言えます。
当会においては『武術』実戦的な【術】の習得を第一と考えております。
メリット
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注文打ち真剣 抜刀用

宮田刀匠作
師範

冨岡慶正 刀匠作
門人 A氏

冨岡慶正 刀匠作
門人 I氏

冨岡慶正 刀匠作
門人 S氏(女性)

冨岡慶正 刀匠作
門人 Y氏

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慶正鍛刀場にて、自分の刀となる玉鋼を自らの手で打ち延ばしをさせていただき貴重な体験をさせていただきました。 by S.M

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師範の注文打ち真剣(抜刀用)
冨岡慶正刀匠作
岡山県総社市の刀鍛冶。現代刀職展にて新人賞、優秀賞、努力賞を受賞

師範の注文打ち真剣 大小(抜刀用)
長船助光刀匠作
岡山県長船の刀鍛冶。武道刀に心血を注ぐ、大変研究熱心な方です。

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錬誠会代表・師範:林 貴之   武号:玄柳斎

座右の目:己心貫徹 己道一進
幼少期より武道に親しみ柔道・剣道・柔術を学ぶ。
居合では無外流・無双直伝英信流・関口流を学び独立。
2021年1月に実戦的な居合と効率的な身体操作を求め
『錬誠会』を創設