関口流抜刀術とは
江戸時代初期に創始された古武術「関口新心流」を源流とする抜刀術(居合術)の一派です。特に肥後(現在の熊本県)で独自の発展を遂げ、「肥後流」とも称されます。その技は実戦的で力強く、武士の精神性を色濃く反映しています。この対話的な解説で、その奥深い世界を探求しましょう。
源流
関口新心流
紀州徳川家 武術指南役創始者
関口氏心(六右衛門)
江戸時代初期通称
肥後流
熊本藩で独自の発展流派の歩み
関口流抜刀術は、紀州での誕生から肥後の地で花開くまで、数世紀にわたる歴史を持っています。以下の年表は、その主要な出来事を辿るものです。各項目をクリックすると、より詳しい説明が表示されます。
流派の際立った特徴
関口流の技と精神は、他の流派とは一線を画す数々の特徴によって形作られています。それらは単なる技術に留まらず、肥後武士の気風そのものを体現しています。興味のあるカードをクリックして、その詳細をご覧ください。
稽古の神髄
関口流の稽古は、単に刀を振る技術を学ぶだけではありません。武士としての心構え、礼法、そして強靭な身体という三位一体の鍛錬を重んじます。以下の図は、その稽古が目指す全体像を示しており、技と心と体の調和がいかに重要であるかを表しています。
精神性 (武士道と礼法)
技の根幹をなす精神的な支柱。稽古の始めと終わりに礼を尽くし、常に謙虚さと尊敬の念を忘れないことを学びます。
身体操作 (体づくり)
流儀独特の力強い技を繰り出すための強靭な肉体と、理にかなった身体の使い方を鍛え上げます。
技術修練 (形稽古)
打太刀(相手役)を立て、実戦的な間合いや理合を体で覚えます。反復練習を通じて、技の精度と威力を高めていきます。