◉流儀の最も特徴的な技は「飛違い斬り」です。鋭く鞘から長刀を抜き、斬り下ろすと同時に前後の足を踏み替える斬撃法です。
体重を刀に乗せて斬りつける激しく豪快な刀法と、それに伴う敵を圧倒するように、高く、大きく、そして長く響く独特の掛け声(気合)も大きな特徴です。
◉武士の伝統的な作法を踏襲しつつも、いつでも即座に動けるように工夫された座り方も、特徴の一つです。股間を大きく開くこの独特な座り方は、流儀の実戦的な座り方です。
◉抜刀のスピードと正確さを何よりも重視しており、刀を抜くのと同時に攻撃を仕掛ける技術を徹底的に磨きます。また、相手の攻撃を同時に防ぐ技術も習得するため、攻防一体となった実戦的な動きを身につけなければいけません。
◉真剣の稽古: 稽古は、武士道や礼法を学びながら、試斬などを通して実践的な刀の扱いを修めることを重視しています。
◉介錯の儀法: 介錯の儀法が正しく伝承されていることも、武士の精神文化を重んじる流派の特徴です。
現代社会において、実戦で刀を抜く場面はもう存在しません。 しかし、居合の真の敵は外にいるのではなく、常に「自分自身」の中にあります。
迷いや慢心、弱さと向き合い、それを一振りの刀とともに克服していく。 技術の習得だけを目指すのではなく、日々の鍛錬を通じて揺るぎない「心身の軸」を築き、より良い人間形成を目指すこと。それこそが、現代における居合の最大の意義であると私は信じています。
この「自分を磨く道」に興味をお持ちいただけましたら、ぜひ一度、道場の空気に触れてみてください。あなたの一歩を、心よりお待ちしております。
現代のスポーツとは異なり、古武術の目的は試合に勝つことではありません。
そこには、相手の命を奪うことにも繋がりかねない、真剣な「命のやり取り」の歴史があります。
だからこそ、技を磨くことはもちろん、自分の心を律し、相手を尊重する精神が何よりも重んじられてきました。
稽古を通じて学ぶのは、「身を処する術(すべ)」です。
無駄な力を抜くこと。
力任せではなく、身体の中心(丹田)から動くことで、全身の力を効率よく使う方法を学びます。
これは、日常生活における無理な力みをなくし、心身をリラックスさせることにもつながります。
相手の動きを「感じる」こと。
技をかける前に、相手の呼吸や重心、力の方向を察知する感覚を養います。
これは、武術だけでなく、人間関係や仕事においても相手の状況を読み取る洞察力となります。
礼儀と謙虚さ。
稽古の始まりと終わりに礼をすることで、相手への敬意と感謝の気持ちを育みます。
また、自分の未熟さを認め、常に学び続ける謙虚な姿勢を身につけます。
古武術の鍛錬は、技術の習得だけでなく、己と向き合い、自らを律する過程です。
その過程で得られる集中力、洞察力、そして精神的な強さは、人生のあらゆる場面で活かされるでしょう。
古武術とは、身体を鍛えながら心を磨き、生き方そのものを豊かにしていく道です。